0322 LMC 武田浩信 VS 大野和宏
2010年3月23日 ゲーム準決勝 武田浩信VS大野和宏
武田はここ最近まで「安産型プレイヤー」として周囲に弄られていた。
安産型プレイヤーってなにそれ?
大抵の人はそう思うだろう。
こんな会話をしたことは無いだろうか?
トーナメントの4回戦目終了時、友人に今の成績を聞かれて
「《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》だよ」とあなたは答える。
これはつまり今の成績が2-2、2勝2敗であることを示している。
もし3勝1敗なら所謂頭でっかちになり、1勝3敗ならお尻でっかち、となる。
お尻が大きい=安産型
というおばあちゃんの知恵袋的助産婦さんの古い言葉。
この2つが合わさることで持つ意味はつまり
安産型プレイヤー=負けこんでいるプレイヤー
という意味だ。
だがそれも過去の話。
武田は今のデッキを使い始めてからは頭でっかちなのだ。
そんな武田が使うのは《広がりゆく海/Spreading Seas》《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》で相手の行動を制限し
《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》といった被服クリーチャーで攻撃する
という青赤ポンザに近いデッキ。
対する大野は説明不要なジャンドを使用。
同系対決を見越してか、メインボードに《精神腐敗/Mind Rot》が1枚さされているのが特徴的だ。
ジャンドは何が相手でも五分に戦えるデッキであるが、武田ポンザに対してどんなゲームを見せてくれるのか。
game1
先手を取った武田、元気よくマリガンを宣言。
1枚減って6枚のハンドでスタートした武田は《ハリマーの深み/Halimar Depths》でトップを確認。
手札に抱えている《広がりゆく海/Spreading Seas》を2ターン目にプレイしたいところだが
手札にはタップインランドしかなく、《ハリマーの深み/Halimar Depths》で確認した中にもアンタップインできる土地は無い。
2ターン目に《広がりゆく海/Spreading Seas》が使えないことが分かると苦い顔をする。
仕方ないとは口にせず、《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》で山札の上をリフレッシュする。
この隙に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》が出せれば相当有利になる大野だったが、世の中そう上手くはいかないようだ。
《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》が出ないことに胸を撫で下ろした武田、2ターン続けて《広がりゆく海/Spreading Seas》をプレイ
大野の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を2枚とも青マナ供給源へと変化させる。
色マナ事故に陥っている大野は苦しそうに《精神腐敗/Mind Rot》をプレイ。
武田の手札から《稲妻/Lightning Bolt》《噴出の稲妻/Burst Lightning》を落とすが
プレイする対象がいない除去を捨てたに過ぎない武田にすれば大して痛くも無いだろう。
クリーチャーがプレイできない大野を傍目に武田は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を場に出す。
この《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》と
《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》を武田にもたらす。
土地が3枚で止まっている上、青マナしか出ない大野は次のゲームに向けて気持ちを切り替えることにした。
武田 1-0 大野
game2
マリガンを宣言した後大野は
《強迫/Duress》
《精神腐敗/Mind Rot》
《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
土地2枚
という内容の手札をキープ。
2ターン目の《広がりゆく海/Spreading Seas》を防ぐプランのようだ。
予定通り大野は2ターン目に《強迫/Duress》をプレイ。
しかし幸か不幸か武田の手札に《広がりゆく海/Spreading Seas》は無い。
続唱をつむジャンドにとってガンとなる《二重否定/Double Negative》を墓地に送り込んで《強迫/Duress》の役割は終了。
この後も大野は《荒廃稲妻/Blightning》《精神腐敗/Mind Rot》と手札破壊を連打。
武田も負けずに《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》で大野の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を破壊する。
折角破壊した《怒り狂う山峡/Raging Ravine》だったが、大野はすぐさま《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を引き当てる。
次のターンには《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイ、続唱で《不屈の自然/Rampant Growth》を唱えてマナベースを安定させにかかる。
ここに武田の《二重否定/Double Negative》が突き刺さる。
さらに武田は大野の《思考の大出血/Thought Hemorrhage》を《急転回/Swerve》でいなし
その間コツコツと《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》でダメージを与え続ける。
だがそこはジャンド。
土地さえあれば逆転などいつでもできるのだ。
大野は《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》で流れを一気に引き込む。
対処手段が無い武田、手札の《地震/Earthquake》をじーっと見た後負けを認めた。
武田 1-1 大野
game3
両者マリガンなくスタート
武田が大野の《野蛮な地/Savage Lands》を島に変えるところからゲームスタート。
大野は《強迫/Duress》でこれ以上土地を縛られることを防ごうとするが、武田の手札にあるのは《強迫/Duress》で落とせない《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》。
しぶしぶ《地震/Earthquake》を落とす。
武田は予定通り《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》で《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》を破壊、大野を窮地へとおいやる。
一度は土地が止まった大野だったが《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》を引き当て《不屈の自然/Rampant Growth》をプレイし、色マナを安定させる。
しかしこの1ターンが命取り。
この1ターンの間に武田は2枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》を手にいれ、大野がやっとの思いで手に入れた《森/Forest》を《島/Island》へと変化させ
《思考の大出血/Thought Hemorrhage》で《精神の制御/Mind Control》を2枚手札から除かれるのも意に介さず《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》を場に出す。
大野が逆転するより早くゲームを決めた。
武田 2-1 大野
武田浩信WIN!!
武田はここ最近まで「安産型プレイヤー」として周囲に弄られていた。
安産型プレイヤーってなにそれ?
大抵の人はそう思うだろう。
こんな会話をしたことは無いだろうか?
トーナメントの4回戦目終了時、友人に今の成績を聞かれて
「《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》だよ」とあなたは答える。
これはつまり今の成績が2-2、2勝2敗であることを示している。
もし3勝1敗なら所謂頭でっかちになり、1勝3敗ならお尻でっかち、となる。
お尻が大きい=安産型
というおばあちゃんの知恵袋的助産婦さんの古い言葉。
この2つが合わさることで持つ意味はつまり
安産型プレイヤー=負けこんでいるプレイヤー
という意味だ。
だがそれも過去の話。
武田は今のデッキを使い始めてからは頭でっかちなのだ。
そんな武田が使うのは《広がりゆく海/Spreading Seas》《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》で相手の行動を制限し
《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》といった被服クリーチャーで攻撃する
という青赤ポンザに近いデッキ。
対する大野は説明不要なジャンドを使用。
同系対決を見越してか、メインボードに《精神腐敗/Mind Rot》が1枚さされているのが特徴的だ。
ジャンドは何が相手でも五分に戦えるデッキであるが、武田ポンザに対してどんなゲームを見せてくれるのか。
game1
先手を取った武田、元気よくマリガンを宣言。
1枚減って6枚のハンドでスタートした武田は《ハリマーの深み/Halimar Depths》でトップを確認。
手札に抱えている《広がりゆく海/Spreading Seas》を2ターン目にプレイしたいところだが
手札にはタップインランドしかなく、《ハリマーの深み/Halimar Depths》で確認した中にもアンタップインできる土地は無い。
2ターン目に《広がりゆく海/Spreading Seas》が使えないことが分かると苦い顔をする。
仕方ないとは口にせず、《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》で山札の上をリフレッシュする。
この隙に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》が出せれば相当有利になる大野だったが、世の中そう上手くはいかないようだ。
《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》が出ないことに胸を撫で下ろした武田、2ターン続けて《広がりゆく海/Spreading Seas》をプレイ
大野の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を2枚とも青マナ供給源へと変化させる。
色マナ事故に陥っている大野は苦しそうに《精神腐敗/Mind Rot》をプレイ。
武田の手札から《稲妻/Lightning Bolt》《噴出の稲妻/Burst Lightning》を落とすが
プレイする対象がいない除去を捨てたに過ぎない武田にすれば大して痛くも無いだろう。
クリーチャーがプレイできない大野を傍目に武田は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を場に出す。
この《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》と
《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》を武田にもたらす。
土地が3枚で止まっている上、青マナしか出ない大野は次のゲームに向けて気持ちを切り替えることにした。
武田 1-0 大野
game2
マリガンを宣言した後大野は
《強迫/Duress》
《精神腐敗/Mind Rot》
《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
土地2枚
という内容の手札をキープ。
2ターン目の《広がりゆく海/Spreading Seas》を防ぐプランのようだ。
予定通り大野は2ターン目に《強迫/Duress》をプレイ。
しかし幸か不幸か武田の手札に《広がりゆく海/Spreading Seas》は無い。
続唱をつむジャンドにとってガンとなる《二重否定/Double Negative》を墓地に送り込んで《強迫/Duress》の役割は終了。
この後も大野は《荒廃稲妻/Blightning》《精神腐敗/Mind Rot》と手札破壊を連打。
武田も負けずに《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》で大野の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を破壊する。
折角破壊した《怒り狂う山峡/Raging Ravine》だったが、大野はすぐさま《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を引き当てる。
次のターンには《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイ、続唱で《不屈の自然/Rampant Growth》を唱えてマナベースを安定させにかかる。
ここに武田の《二重否定/Double Negative》が突き刺さる。
さらに武田は大野の《思考の大出血/Thought Hemorrhage》を《急転回/Swerve》でいなし
その間コツコツと《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》でダメージを与え続ける。
だがそこはジャンド。
土地さえあれば逆転などいつでもできるのだ。
大野は《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》で流れを一気に引き込む。
対処手段が無い武田、手札の《地震/Earthquake》をじーっと見た後負けを認めた。
武田 1-1 大野
game3
両者マリガンなくスタート
武田が大野の《野蛮な地/Savage Lands》を島に変えるところからゲームスタート。
大野は《強迫/Duress》でこれ以上土地を縛られることを防ごうとするが、武田の手札にあるのは《強迫/Duress》で落とせない《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》。
しぶしぶ《地震/Earthquake》を落とす。
武田は予定通り《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》で《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》を破壊、大野を窮地へとおいやる。
一度は土地が止まった大野だったが《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》を引き当て《不屈の自然/Rampant Growth》をプレイし、色マナを安定させる。
しかしこの1ターンが命取り。
この1ターンの間に武田は2枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》を手にいれ、大野がやっとの思いで手に入れた《森/Forest》を《島/Island》へと変化させ
《思考の大出血/Thought Hemorrhage》で《精神の制御/Mind Control》を2枚手札から除かれるのも意に介さず《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》を場に出す。
大野が逆転するより早くゲームを決めた。
武田 2-1 大野
武田浩信WIN!!
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