0322 決勝戦 小松智史 VS 武田浩信
2010年3月30日 ゲーム決勝戦 小松智史 VS 武田浩信
「このマッチアップは『ブラック・アンド・パワフル』の一言に尽きる」
試合開始前、三田村和弥からの一言が飛び出す。
正直、何のことだかさっぱり分からない。
両者の使用デッキはそれぞれ
小松:ボスナヤ
武田:青赤テンポ
となっている。
両者とも黒を使っていない。
何で「ブラック・アンド・パワフル」なんだ……?
ここで筆者は気がついた。
小松のサイドボードには《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》が用意されている。
そうか、そういうことか三田村和弥!!
いやしかし、赤緑白で構成されるナヤが黒黒を調達することは可能なのだろうか?
そもそも何故小松のサイドボードに《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》が搭載されているのか?
三田村の発言といい、小松のサイドボードといい、分からないこと尽くめである。
読者諸氏はもっと分からないだろうが、とにかく千葉はカオスであるということが伝われば幸いである。
game1
先手の武田は土地2枚と《広がりゆく海/Spreading Seas》3枚を含むハンドをキープ。
予定通り2ターン目に《広がりゆく海/Spreading Seas》で小松の《活発な野生林/Stirring Wildwood》を島にする。
対する小松は《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》から平地を調達、手札から《森/Forest》を出して武田のデッキのガンである
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を戦場に送り込む。
除去手段を火力に頼る武田にとって、タフネスがどんどん上昇していく《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》はそれだけで脅威なのだ。
小松の土地を3枚島に変えた武田は上陸した《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》で攻撃、
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》にブロックさせた後《噴出の稲妻/Burst Lightning》でこれを除去する。
2体目の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でバウンスして時間を稼ぐ。
これをうけて小松は《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》から《硬鎧の群れ/Scute Mob》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》を調達。
質より量プランに変更、《硬鎧の群れ/Scute Mob》を場に追加して武田に除去手段を要求する。
とりあえず《稲妻/Lightning Bolt》で《硬鎧の群れ/Scute Mob》を除去した武田だったが
小松の手札に《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》があること、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を戻したことを考えるとかなり厳しい状況である。
さらなる生物を調達すべくでてきた小松の《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を《二重否定/Double Negative》した武田、
ブロッカーとして《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》をたたせる。
被服がついているため通常の除去は触ることができないクリーチャーだ。
が、それは呪文ならの話。
ここで小松は《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を調達。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》に装備させて《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を抹殺しにかかる。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》と相打ちとなる《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》。
スペルでは触れない《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》もクリーチャー同士なら触れる。
触れるなら接死が利く。
必死に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を守る武田だったが
赤マナが復活した小松が《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を連打するのを見て
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と一緒にデッキを片付けた。
小松 1-0 武田
武田いわく、ボスナヤは非常に相性の悪い相手らしい。
マナ加速があること、低マナ域の生物がいること、またそれが強いことこれらがその理由らしい。
しかし武田は準々決勝で同じボスナヤを使う「幻術士増野」を叩き切ってこのテーブルについているのだ。
例え小松がファイナルズ準優勝者だったとしても、ここで負けるのはプライドが許さない。
「せめて、まずは1勝しよう」
ギャラリーの声に軽く頷いてゲームは2本目へ
game2
小松が《野生のナカティル/Wild Nacatl》を出し、武田が小松の《森/Forest》を島に変化させてゲームスタート。
立て続けに武田は《広がりゆく海/Spreading Seas》をプレイ、小松の《活発な野生林/Stirring Wildwood》をまたも島に変える。
土地の枚数が減っているわけではないのに、相手を土地事故に陥らせる不思議なカードだ。
武田は《貴族の教主/Noble Hierarch》を《稲妻/Lightning Bolt》で、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を《二重否定/Double Negative》
でそれぞれいなすが、その間小松は1/1の《野生のナカティル/Wild Nacatl》2体でこつこつダメージを与えていく。
そんなゆっくりしたゲームが小松が引いた《乾燥台地/Arid Mesa》で一気に変わる。
そう、ゲームが終わったのだ。
3/3に成長した《野生のナカティル/Wild Nacatl》をまるで止めることができない武田。
苦い顔をしながらも潔く敗北を認めた。
小松 2-0 武田
最後の最後で負けてしまった武田だったが、ジャンドなどの多色デッキが横行している今のスタンダードでは非常に強力なデッキといえるだろう。
そばで見ていて非常に面白いデッキでもあったので、もし興味が沸いた人がいたなら是非試して欲しい。
ともあれ、小松智史優勝おめでとう!!
「このマッチアップは『ブラック・アンド・パワフル』の一言に尽きる」
試合開始前、三田村和弥からの一言が飛び出す。
正直、何のことだかさっぱり分からない。
両者の使用デッキはそれぞれ
小松:ボスナヤ
武田:青赤テンポ
となっている。
両者とも黒を使っていない。
何で「ブラック・アンド・パワフル」なんだ……?
ここで筆者は気がついた。
小松のサイドボードには《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》が用意されている。
そうか、そういうことか三田村和弥!!
いやしかし、赤緑白で構成されるナヤが黒黒を調達することは可能なのだろうか?
そもそも何故小松のサイドボードに《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》が搭載されているのか?
三田村の発言といい、小松のサイドボードといい、分からないこと尽くめである。
読者諸氏はもっと分からないだろうが、とにかく千葉はカオスであるということが伝われば幸いである。
game1
先手の武田は土地2枚と《広がりゆく海/Spreading Seas》3枚を含むハンドをキープ。
予定通り2ターン目に《広がりゆく海/Spreading Seas》で小松の《活発な野生林/Stirring Wildwood》を島にする。
対する小松は《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》から平地を調達、手札から《森/Forest》を出して武田のデッキのガンである
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を戦場に送り込む。
除去手段を火力に頼る武田にとって、タフネスがどんどん上昇していく《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》はそれだけで脅威なのだ。
小松の土地を3枚島に変えた武田は上陸した《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》で攻撃、
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》にブロックさせた後《噴出の稲妻/Burst Lightning》でこれを除去する。
2体目の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でバウンスして時間を稼ぐ。
これをうけて小松は《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》から《硬鎧の群れ/Scute Mob》と《野生のナカティル/Wild Nacatl》を調達。
質より量プランに変更、《硬鎧の群れ/Scute Mob》を場に追加して武田に除去手段を要求する。
とりあえず《稲妻/Lightning Bolt》で《硬鎧の群れ/Scute Mob》を除去した武田だったが
小松の手札に《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》があること、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を戻したことを考えるとかなり厳しい状況である。
さらなる生物を調達すべくでてきた小松の《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を《二重否定/Double Negative》した武田、
ブロッカーとして《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》をたたせる。
被服がついているため通常の除去は触ることができないクリーチャーだ。
が、それは呪文ならの話。
ここで小松は《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》を調達。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》に装備させて《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を抹殺しにかかる。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》と相打ちとなる《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》。
スペルでは触れない《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》もクリーチャー同士なら触れる。
触れるなら接死が利く。
必死に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を守る武田だったが
赤マナが復活した小松が《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を連打するのを見て
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と一緒にデッキを片付けた。
小松 1-0 武田
武田いわく、ボスナヤは非常に相性の悪い相手らしい。
マナ加速があること、低マナ域の生物がいること、またそれが強いことこれらがその理由らしい。
しかし武田は準々決勝で同じボスナヤを使う「幻術士増野」を叩き切ってこのテーブルについているのだ。
例え小松がファイナルズ準優勝者だったとしても、ここで負けるのはプライドが許さない。
「せめて、まずは1勝しよう」
ギャラリーの声に軽く頷いてゲームは2本目へ
game2
小松が《野生のナカティル/Wild Nacatl》を出し、武田が小松の《森/Forest》を島に変化させてゲームスタート。
立て続けに武田は《広がりゆく海/Spreading Seas》をプレイ、小松の《活発な野生林/Stirring Wildwood》をまたも島に変える。
土地の枚数が減っているわけではないのに、相手を土地事故に陥らせる不思議なカードだ。
武田は《貴族の教主/Noble Hierarch》を《稲妻/Lightning Bolt》で、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を《二重否定/Double Negative》
でそれぞれいなすが、その間小松は1/1の《野生のナカティル/Wild Nacatl》2体でこつこつダメージを与えていく。
そんなゆっくりしたゲームが小松が引いた《乾燥台地/Arid Mesa》で一気に変わる。
そう、ゲームが終わったのだ。
3/3に成長した《野生のナカティル/Wild Nacatl》をまるで止めることができない武田。
苦い顔をしながらも潔く敗北を認めた。
小松 2-0 武田
最後の最後で負けてしまった武田だったが、ジャンドなどの多色デッキが横行している今のスタンダードでは非常に強力なデッキといえるだろう。
そばで見ていて非常に面白いデッキでもあったので、もし興味が沸いた人がいたなら是非試して欲しい。
ともあれ、小松智史優勝おめでとう!!
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